「けじめをつける」から「自分を高める」へ

新潟市 西脇 拓

 2015年3月に卒業を迎えました、西脇拓と申します。
 祖父の代から続く写真館の3代目です。

 大学中退の私が産能に入ったのは、大学を卒業してけじめをつけるためでした。
 写真屋の仕事をする上では、大学を中退していることが足を引っ張るようなことはありませんでしたが、やるべきことを途中で投げ出してきたことへの引け目を感じている自分をどうにかしたいという強い気持ちが心にありました。

 実際に産能で学習してみて、効率的に単位を修得できる仕組みと、充実した学習内容に、光を見出した心地がしました。
 また先生方の手厚いご指導のおかげで、さらに充実した学びが得られたと感じています。
 一見、私の写真屋の仕事は産能の学習内容とはあまり関係のなさそうに思われますが、全くそんなことはありませんでした。
 学習したことを活用して新事業を確立させ、多くのお客様にお喜びいただくことができています。
 なにより、自分がどうあるべきか、なにをするべきか、ということを考えそして行動する力が備わったと自負しております。

 「けじめをつける」ために始まった産能での学びでしたが、素晴らしい仲間や先生方のおかげで「自分を高める」ための学びに進化し、私にとって、非常に価値のあるものとなりました。

 そして、今度はこうして校友会の皆様の仲間に加えていただくことになり大変光栄です。
 さらに学びを深めるとともに母校の発展のお力になれればと思います。

自分が変われば相手が変わり人生が変わる

見附市 大塚 純一

 私が産業能率大学に入学した理由、その全ての始まりは、私が長く会社でイジメにあってきた事がきっかけでした。

 21年前、私は今の会社に入社し、大きな夢と希望を胸に真面目に一生懸命に働きはじめました。
 しかし、現実は毎日のように上司のイジメにあい、誰からも助けてもらえず、一人、車の中やトイレで泣いている日々でした。
 いつ会社を辞めようか?考えていた頃、次々に若い仲間や同期の仲間が辞めていき、ついに若い社員が私一人になりました。

 「私も明日会社を辞めよう」・・・そう思った時、私が1番尊敬している友人に辞表を提出する前日に言われた、ある言葉がきっかけで人生が大きく変わります。

 その言葉は、「あなたが今、会社を辞めたら会社を去った若い人達と同じで、会社に負けた事になる」。
 「自分の実力をつけ、会社や上司から逆に会社を辞めないでくれと言われる位、実力をつけてから辞めなさい」。
 私はその瞬間、ふと気がつきました。

 「私が実力をつけ、会社や上司から認めてもらえる存在になれば、私が上司になり、これから将来入社してくる若い人たちがイジメにあわなくて済む」。
 しかし、そのためには何をしたら良いのか?周りを認めさせるにはどうしたら良いのか?

 私は考えた結果、「今後10年間の3つの人生設計」を立てました。

 第一に国家資格など様々な資格を取得する事。
 第二に売り上げ成績(*私は営業マンのため)で毎年1位を取る事。
 最後に大学で経営を学び、経営者と社員両方の立場に立って物の見方や考え方を知る事により、将来、経営者と社員のパイプ役になる事。

 この3つの人生設計を立てたのが、11年前。
 この11年間、もちろんイジメが簡単になくなる事はなく、本当に辛く大変な毎日でした。
 しかし、今は違います。私の3つの人生設計は、全て達成する事ができ、今では営業部のリーダーになる事ができました。
 その事により、会社も考えが変わり、若い社員も何人も活躍しています。

 「自分が変われば相手が変わり人生が変わる」。

 たった1度きりの人生、私はこれからも挑戦し続け、更に進化(深化)し続けていきたいと思います。
 最後に4年間、産業能率大学で1番学んだ事、それは私にとっての財産はお金ではなく「人」であるという事でした。